
2025年6月、FiRE BiRD(ファイヤーバード)は第4回目の開催を迎えました。
今回のテーマは「環と織(かんとおり)」。
アウトドアのフィールドを支える福井の繊維産業と、パタゴニア、STATIC、BRINGをはじめとするサステナブルなブランドたちが集結。
リペア体験やワークショップ、トークショー、映像上映など、多彩なコンテンツを通じて、自然と共にある未来のアウトドアのあり方を来場者とともに考える2日間となりました。
2025年6月14日(土)・15日(日)、第4回目となるFiRE BiRDをTHE GATE / THE GATE MOUNTAINにて開催。
「自然」と「テクノロジー」、そして「人の手」が交差する場として、多くの方々にご来場いただきました。
当日の様子を、写真や文章を通して感じていただければと思います。
Repairsリペアちょっとした破れや穴の空いたウェア、アウトドア小物などを専用リペアパッチで補修します。
ギアエイドのリペアテープのお好きな柄を選んで衣類にピタッと貼り付けるだけでOK。アクセサリーとしても楽しむことができます。

リペアパッチを貼るだけなので、お子様も簡単にでき、楽しんで頂けました。

パタゴニアでは、普段より製品を長くご使用いただくための修理サービスを行っているそうです。こちらはパタゴニア製品のみの適応となりますが、今回のイベントではリペアができなかった方は、ぜひご相談してみてください。
アウトドアバッグのミステリーランチで有名なA&Fのリペア職人が、破れや穴の空いた箇所などの修理をブランド問わず行いました。

ブランドを問わず、使い手の気持ちに寄り添った相談対応も好評でした。

縫い目が解れてしまったり、穴の空いた衣類をプロのリペア職人に直すして貰えます。修理をしてより一層愛着の湧く存在へと生まれ変わります。
ミシンだけでなく、表現の自由度が高い手縫いでも修理します。

バギーズショーツを修理しに来られたお客様が、感動してCYKLUSの原さんと熱い握手を交わしていました。

Workshopワークショップそれぞれが持つ山のイメージをカタチにするアートプログラム。木のプレートに描いた山のイラストを機械で切り出します。

イベント限定FIRE BIRDロゴ入りアイテムで、裏側にはお好きな文字をレザー刻印します。

世界に一つだけのタイダイ柄DCF (Dyneema® Composite Fabric)を使って、自分だけのポーチづくりにチャレンジ。ゆっくりレクチャーするのでミシンを触るのが初めてでも安心です。

DCFは薄くて透けるような生地感で、使うほどにシワが生まれ独特な雰囲気がでます。お客様は創意工夫されていて制作を楽しまれていました。

昨年も好評だった藍染ワークショップを開催。ウールなどの天然繊維のウェアや手拭いを染め直し、自分だけの藍色ギアを作ります。

布を染料に浸したあと、空気に触れさせて酸化させることで色が布に定着。この作業をお好みで繰り返すことで、青の濃さや風合いに変化をつけることができます。

完成して広げる瞬間は出来上がりが楽しみでとってもドキドキします。素敵なアクセサリーや小物も販売されていました。

STATICが生産依頼している製造工場の残反を活用したクッションカバーに、STATICのAll Elevationの残反をワタにしたものを詰めてクッションを作ります。メリノウールとリサイクルポリエステル糸のAll Elevation混紡生地は、触り心地が特に良かったです。

サイズはややコンパクト。イスの背もたれに添えたり、車中泊やキャンプ時の枕として使ったり、寝転んで読書をするときのクッション代わりにもぴったりと、幅広いシーンで活躍します。

ふくい発!よりよい未来をみんなでぐるぐる考える。日本最大級の繊維産地、福井県から循環型商品とライフスタイルを提案するプロジェクト「ぐるぐるふくい」メンバーが、お子様から大人まで楽しめる3種類のワークショップを開催しました。
越前市在住のアーティストaiMIKIさんとのコラボレーション塗り絵を、タオルに熱転写プリントしました。



世界有数の海ゴミ漂着の場所となっている福井県。海洋プラスチックゴミからのカラビナ作りが体験できます。





色合わせ自由、素材選びも自由な繊維廃材を使ったオリジナルタッセルキーホルダーを作りました。



Exhibition and Sales corner展示&販売コーナーイベント期間中はpatagonia商品のバリエーションが拡充され、より幅広い商品をご覧いただけました。

THE GATEで取り扱い開始した仁井田本家の日本酒を試飲や販売、グッズ販売を行いました。

そして大人も子供も回したくなるガチャガチャがありました。

山や谷や岩など様々なフィールドで活躍する環境配慮型アウトドアブランドのブランド公式限定商品をバリエーション豊富に展開しました。

BRINGのいちおしアイテムを展開。DRYCOTTONYシリーズや、「4日履けるパンツ」で人気のWUNDER WEAR “ONE”もカラバリ豊富に展開しました。

BRINGの『服から服をつくる』という理念のもと、洋服の回収BOXを設置させていただきました。

Movie and Talk Showムービー&トークショーパタゴニアが手掛ける地球を守る食のコレクション「provisions」の紹介で、持続可能な漁業や土壌改善を兼ねた農業など、地球環境に配慮して生産された、味のクオリティも高い食品事業です。
→ 動画を見る

日本で最初の自然酒を醸した「仁井田本家」さんより「自然米100%」「生酛造り」にこだわり、自然の恵みを最大限に活かした日本酒造りを紹介していただきました

リペアカフェ発祥の地アムステルダムを舞台に、人々とモノとの関係、そしてそこから生まれる真の豊かさを描いた短編ドキュメンタリーです。
上映後は元patagoniaのサーキュラー部門責任者のCYKLUS平田氏とTBSで「地球を元気にする広場」のプロデューサーをしている古川氏によるアフタートークセッションがありました。

第4回目となったFiRE BiRDは、これまで以上に遠方からの来場者や初参加の方々の姿が目立ちました。愛知、長野、神戸などからこのイベントを目的に訪れ、GA・THE GATE MOUNTAIN両会場を行き来しながら、半日〜1日かけて複数のコンテンツをじっくりと楽しむ来場者も多く見られました。
また、参加者からは
「お店のスタッフ、メーカー、来場者それぞれが楽しんでいる様子が印象的で、自分もその一員になりたかった」
「濃密な時間の中で、自分にもできることを探したくなった」
「ここまで本気で環境に向き合っているアウトドアショップのイベントは全国にもないのでは」
といった声が寄せられ、FiRE BiRDの存在意義をあらためて感じる2日間となりました。
出店者からも
「共感できる他のブランドの活動や考え方を知れたことが刺激になった」
「一社では伝えきれない理念も、同じ志を持つブランドが集まることでより深く届けられた」
という感想が多く寄せられ、出店者・来場者・スタッフが垣根を超えてつながる一体感が、このイベントならではの価値として浮かび上がりました。
修理の現場では、縫製職人と参加者が握手を交わす場面や、出店者同士による自然なコラボレーションが生まれるなど、「循環」と「つながり」のリアルな場面がそこかしこで見られました。
FiRE BiRDは、モノを長く使うことの価値や、環境と向き合うためのヒントを、楽しみながら受け取ることのできるイベントです。
一人ひとりの小さな選択が、いつか大きな変化につながることを信じて——。
また次回、お会いできることを楽しみにしています。